コラム

  • 投稿日:2026/03/05
  • 最終更新日:2026/04/01

屋根はシングル遮熱鋼板(単層構造)か遮熱鋼板ラップ工法(二重構造)か

工場など大きな建物の省エネを目的に、鋼板の室内側に遮熱材を直貼りしたシングル遮熱鋼板施工をしてきました。
これは、輻射熱の低放射性能を利用したもので室内環境改善や省エネに貢献する事が出来ます。

しかしながら、遮熱材は同時に二つの性能を持っていて、仮に室内に熱の発生する装置が有ったり、窓が多かったりするとこれらの熱を保温する働きをし、室内は反って高温になります。
更に、鋼板に遮熱材が貼ってあるので、屋根の温度は上昇し、音鳴りが発生し易いと言う問題もあります。

遮熱鋼板ラップ工法は、普通鋼板の上にシングル遮熱鋼板を載せた二重構造ですが、遮熱材の室内側に通気層を設けています。
これにより、室内天井付近の温度は20~30℃も低下、室内に熱の有る装置があっても全く問題なく施工できる超高性能省エネ工法です。

更に、シングル遮熱鋼板の場合屋根上の鋼板温度が上昇したが、遮熱鋼板ラップ工法は逆に温度が10~15℃も低下、音鳴りの要因を取る事が出来ます。
省エネの割合を見ても、シングル遮熱鋼板が30%位に対し、遮熱鋼板ラップ工法は何と60%と驚異的な数値を示しています。

スレート屋根、折板屋根、瓦棒葺き等種々の屋根に使用されてきましたが、現在はビル等のコンクリート建物への利用を進めています。

尚、弊社は両方とも特許取得しています。

シングル遮熱鋼板 遮熱鋼板ラップ工法
構造 単層構造 二層構造
大きな違い 屋根下側が高温(屋根だけでは壁面からの熱で屋根下側付近が高温に、前面遮熱しても室内から熱が発生すると同様) 屋根下が低温(屋根下側は絶えず低温、屋根施工だけでも問題ない)
省エネ効果 30% 60%
付帯設備 24時間壁温コントロールシステム、通気層
音鳴り防止効果 × 5℃程度上昇 ◎ 10℃程度低下
室内に加熱炉等 ×
窓からの熱の侵入 ×
新築
リフォーム 屋根が腐食 △ 要張替え 〇 部分補修で可
耐久性 30年 30年
特許 日本遮熱(株) 取得 日本遮熱(株) 取得