反射工法の性能

 

■ 遮熱材の性能=熱貫流抵抗値

遮光熱材は主としてアルミニウム製が多く、熱を通しやすい性質を持っています。しかし、アルミニウムの純度を上げたり或いは表面の平滑度等を高める事により、輻射熱に対する反射性能が大幅に向上します。

遮熱材は、この反射性能を利用していますが、一般的には遮熱材単独で使用される訳ではなく、外壁と内壁或いは屋根と天井等の間に入れて使用されます。

無論、これら壁面等には伝導熱や対流熱の影響も受けますので、反射率だけが高いだけでは満足のゆく断熱性能は得られません。

即ち、外壁から室内へ移動する熱をどの位削減できるかが重要なファクターとなります。即ち、輻射熱の反射だけでなく、伝導熱や対流熱にまで阻止する性能が要求されている事になります。

これらの性能は、次項のJISに規定されています試験方法に基づき、熱貫流抵抗値により良否を表す事が出来ます。

熱貫流抵抗は、熱貫流率の逆数で熱をいかに通さないかを示す数値で、Rで表示されます。勿論、抵抗なので数値が大きくなるほど熱を通さないことになります。

 

 

■ サーモグラフィーによる温度検証(1)

石油ストーブの前にトップヒートバリアーTHB-Mを置いた場合のサーモグラフィーの撮影写真です。ストーブからの輻射熱の殆どが反射され、裏側への熱移動がない事が解かります。トップヒートバリアー前に赤くなっているのは、反射された輻射熱が床に当たっている為です。

 

 

■ サーモグラフィーによる温度検証(2)

木製模型建物の上部から150度の熱をかけてみました。天井裏にはTHB-Pを施工しました。15分後、屋根からの熱は徐々に天井を介して室内に侵入して来ますが、遮熱する事によって室内には、ほとんど熱の侵入がない事が解ります。

 

 

 

■ 遮熱ボックスによるテストデータ

同じ外型寸法(内部空洞)の硬質ウレタン・トップヒートバリアー・合板9mm+アルミの各容器に遠赤外線を照射し、温度測定をしました。

 

【実験結果】

 

 

(結果)ボックス内の温度差は約20度の温度差を確認しました。

 

■ ルーフデッキ屋根での温度測定

遮熱塗装が施工された工場折半屋根における温度測定試験です。

 

(結果)屋根天端温度は60度、屋根下面の温度は55度ですから、遮熱塗装の効果は5度となります。更に、その下のトップヒートバリアー下端では37度で屋根下面との温度差は18度となります。即ち、トップヒートバリアーの効果は18度であると判断できます。

 

■ 鉄骨平屋の建物の測定

鉄骨平屋建て工場の天井のみにトップヒートバリアー工事を施工しました。

【条件】

○ 遮熱工事施工は天井裏のみ実施

○ いずれもエアコンを使用していない状況

○ 測定日は異なる。

○ 平屋建て鉄骨工場  床面積面積 165㎡

 

 

(結論)施工後は、室温は29℃あるがエアコンは使用しないで作業が出来る状況となった。

 

■ 考察

[A]室温

 ○ 施工前は、外気温より6.3度高い。

 ○ 施工後は、外気温より5.5度低い。

 ※結果…相対室温低下効果は、11.8℃となった。

[B]小屋裏温度

 ○ 施工前は、外気温と小屋裏の温度差は38.4℃

 ○ 施工後は、外気温と小屋裏の温度差は37.2℃

 ※結果…遮熱による小屋裏温度の上昇はない。

 

 

遮熱塗料とトップヒートバリアー大きな違いは?

○ 反射塗料は、片面(外部からの輻射熱)のみしか反射しない。遮熱材は両面反射。(屋外は外に、内側は室内に反射)

○ 遮熱塗料は、ライフが5~10年で再施工、 遮熱材は、半永久的

○ 遮熱材は、投資効率が高い。

 

 

遮熱塗料と遮熱材の比較