トップヒートバリアー温度の検証
■ サーモグラフィーによる温度検証(1)
石油ストーブの前にトップヒートバリアーTHB-Mを置いた場合のサーモグラフィーの撮影写真です。ストーブからの輻射熱の殆どが反射され、裏側への熱移動がない事が解かります。トップヒートバリアー前に赤くなっているのは、反射された輻射熱が床に当たっている為です。
■ サーモグラフィーによる温度検証(2)
木製模型建物の上部から150度の熱をかけてみました。天井裏にはTHB-Pを施工しました。15分後、屋根からの熱は徐々に天井を介して室内に侵入して来ますが、遮熱する事によって室内にはほとんど熱の侵入がない事が解ります。
■ 遮熱ボックスによるテストデータ
同じ外型寸法(内部空洞)の硬質ウレタン・トップヒートバリアー・合板9mm+アルミの各容器に遠赤外線を照射し、温度測定をしました。
【実験結果】
(結果)ボックス内の温度差は約20度の温度差を確認しました。
■ ルーフデッキ屋根での温度測定
遮熱塗装が施工された工場折半屋根における温度測定試験です。
(結果)屋根天端温度は60度、屋根下面の温度は55度ですから、遮熱塗装の効果は5度となります。更に、その下のトップヒートバリアー下端では37度で屋根下面との温度差は18度となります。即ち、トップヒートバリアーの効果は18度であると判断できます。
■ 鉄骨平屋の建物の測定
鉄骨平屋建て工場の天井のみにトップヒートバリアー工事を施工しました。
【条件】
○ 遮熱工事施工は天井裏のみ実施
○ いずれもエアコンを使用していない状況
○ 測定日は異なる。
○ 平屋建て鉄骨工場 床面積面積 165㎡
(結論)施工後は、室温は29℃あるがエアコンは使用しないで作業が出来る状況となった。
■ 考察
[A]室温
○ 施工前は、外気温より6.3度高い。
○ 施工後は、外気温より5.5度低い。
※結果…相対室温低下効果は、11.8℃となった。
[B]小屋裏温度
○ 施工前は、外気温と小屋裏の温度差は38.4℃
○ 施工後は、外気温と小屋裏の温度差は37.2℃
※結果…遮熱による小屋裏温度の上昇はない。