農業用ハウスでの性能検証
農業用ハウスでの性能検証
Ⅰ.テスト条件
Ⅱ.テスト外観
②上記同条件下でも遮熱ハウス内温度は15.9℃と14.5℃も低く、地表面温度も16.0℃も低いことが解る。
③ビニールハウス内の温度が最も下がったのはAM5時で、気温1.3℃の時ハウス内温度は-4.6℃、地表面温度は-0.4℃であった。
④上記同条件下でも遮熱ハウス内温度は-0.1℃4.5℃高く、地表面温度も2.7℃と3.1℃高いことが解る。
⑤遮熱ハウスは、気温がマイナスになっても地表面温度がマイナスになる事もなく、凍結等がしにくい構造であることが解る。
⑥ビニールハウス内の温度が夜間気温よりかなり低下しているが、これは風の影響と放射冷却によるものと考えられる。
Ⅴ.結果
①ビニールハウスは屋外で使用する為、気温や風の影響を受けるのは当然だが、内部の温度に最も影響を与えるのは太陽光である。又、太陽光をコントロールするなら遮熱ハウスの方が効果的である。
②遮熱ハウスでは、日中気温が上昇してもハウス内最高温度は気温よりプラス6℃程度、又夜間気温がマイナスになっても地表面温度は気温より2~3℃高く、ビニールハウスに比べて明らかにハウス内温度は安定している。即ち、遮熱材でハウスを囲う事は、ハウス内温度の安定化には重要である。
③しかも、今回の試験では、遮熱ハウスの地表面温度は常時プラスで地面の凍結しにくい環境を作り出すことが可能である。
(1)目的
冬場、ビニールハウスに遮熱材を施工した場合、どのような効果があるか調査する。
(2)日時
平成29年12月12日~13日
(3)天候
二日間とも昼ごろまで晴れ、そののち曇り。風は比較的穏やか。
(4)使用器材
① ビニール :塩化ビニール透明(厚み0.1mm)
② 遮熱材 :屋外用遮熱材THB-WBE1(0.1mm)
③ ハウス骨材:500mm幅×600mm高×900mm長
(5)測定器具
①サーモレコーダー(天端から15cm下側と地表面)
Ⅱ.テスト外観
Ⅲ.テスト結果
Ⅳ.考察
①2日間とも午後からは曇りであったが、ビニールハウス内の温度は、気温よりむしろ太陽が出たか出ないか、即ち照射量により大きく影響されることが解る。 12日11時30分、気温9.5℃にも関わらず、ビニールハウス内の温度は30.4℃、地表面温度は24.8℃にもなった。
②上記同条件下でも遮熱ハウス内温度は15.9℃と14.5℃も低く、地表面温度も16.0℃も低いことが解る。
③ビニールハウス内の温度が最も下がったのはAM5時で、気温1.3℃の時ハウス内温度は-4.6℃、地表面温度は-0.4℃であった。
④上記同条件下でも遮熱ハウス内温度は-0.1℃4.5℃高く、地表面温度も2.7℃と3.1℃高いことが解る。
⑤遮熱ハウスは、気温がマイナスになっても地表面温度がマイナスになる事もなく、凍結等がしにくい構造であることが解る。
⑥ビニールハウス内の温度が夜間気温よりかなり低下しているが、これは風の影響と放射冷却によるものと考えられる。
Ⅴ.結果
①ビニールハウスは屋外で使用する為、気温や風の影響を受けるのは当然だが、内部の温度に最も影響を与えるのは太陽光である。又、太陽光をコントロールするなら遮熱ハウスの方が効果的である。
②遮熱ハウスでは、日中気温が上昇してもハウス内最高温度は気温よりプラス6℃程度、又夜間気温がマイナスになっても地表面温度は気温より2~3℃高く、ビニールハウスに比べて明らかにハウス内温度は安定している。即ち、遮熱材でハウスを囲う事は、ハウス内温度の安定化には重要である。
③しかも、今回の試験では、遮熱ハウスの地表面温度は常時プラスで地面の凍結しにくい環境を作り出すことが可能である。