遮熱鋼板ラップ工法 瓦棒葺き
瓦棒葺きと縦ハゼ葺きの違い
瓦棒葺きは、木製の垂木を屋根に平行に取付、その上からトタンやガルバリウム鋼板等を使用して凹凸のある屋根にしたもので、排水性が良いので比較的勾配の緩い屋根に使われています。
≪瓦棒葺き≫
一方、縦ハゼ葺きは木製の垂木の代わりに金属屋根の端部を折り曲げ、隣接する屋根材を引っ掛ける様にしてつなげてなる屋根の事です。木材を使用しないので雨水に強いのが特徴です。
≪縦ハゼ葺き≫
瓦棒葺きと縦ハゼとの性能の比較
縦ハゼ葺き | 瓦棒葺き | |
---|---|---|
屋根形状 | ドームやアーチ型可能 | シンプルな屋根のみ |
屋根勾配 | 緩やか、0.5寸勾配で可 | 緩やか、0.5寸勾配で可 |
屋根足場 | 勾配小さく不要 | 同左 |
耐震性 | 軽量なので良い | 同左 |
防水性 | 高い | 低い |
断熱性 | 低い | 同左 |
省エネ効果 | 低い | 同左 |
音 | 雨音がうるさい | 同左 |
腐食 | 腐食しにくい | 垂木芯材、腐食しやすい |
施工費 | 足場、材料費で安い | 同左 |
工期 | 短期間 | 同左 |
遮熱鋼板ラップ工法(瓦棒葺き)
基本的には、他の遮熱鋼板ラップ工法と同様の工法で、新規屋根材の下側に遮熱材を貼り、ざらにその下側に通気道を設けるものです。一般の瓦棒葺きと異なるのは、木製の垂木を使用しないで金属製とし耐久性を持たしています。
新規屋根材は既存屋根材の上約30mmの所に設置しますが、この上に人間が載ると新規屋根材が破損する恐れがあるので溝の中央部にフットレストという金属製のスペーサーを設けています。
新規屋根材は平板で弱いので、軒には破風を取付ています。従って、樋は既存のものを移動または新規にする必要があります。
太陽光発電と省エネどちらが先??
地球沸騰の時代、国策もあって工場や大型店舗の屋根に太陽光発電設置は余儀なくされつつあります。しかし、考え方ややり方間違えたら結果的に大きな問題を抱える事になります。
*気温は急速に上昇、室内作業環境改善が最優先
太陽光発電設置を考えるなら、
大幅省エネ(屋根だけで60%)と屋根改造を兼ねた
遮熱鋼板ラップ工法(30年対応)が重要!!
その上に、超軽量(3.1Kg/㎡)の薄型太陽光パネルがお勧め
<太陽光発電パネル設置時の注意点≫
(1)太陽光の日蔭効果は殆どない!!
太陽光を設置すると日蔭効果で涼しいと言ってメーカーが話していたが、ちっとも涼しさを感じないと言う話を多く聞きます。
確かに、太陽光パネルを設置すると屋根には日陰は出来ます。しかし、問題はそこではなく、室内側にあるのです。
室内の天井の一部に低温の部分が出来ると、熱は高温から低温に移動しますので、未施工の部分や壁等から熱がどんどん移動し、全体が同じ温度になろうとします。涼しくならない理由は部分施工にあります。
(2)一度付けたら20年間撤去できない。屋根のメンテナンス(塗装や雨漏り)大丈夫ですか?しかも、一度撤去したら保証もないとか?
(3)屋根に太陽光付けたら、屋根の省エネは室内側からしか出来ません。ところが、室内側には多くの問題があります。
①室内に全面足場を掛けなければ施工できないので、操業を停止する必要が出る 場合が多い。
②全面足場は、多額の費用と時間がかかる。
③工事中、高額な設備の破損等の懸念がある。
④機密漏洩の問題がある。
推奨する省エネ工法
(1)遮熱鋼板ラップ工法施工なら、屋根の耐久性30年だから安心 。雨漏りも 塗装も心配ない!!
(2)しかも、屋根だけでも省エネ50~60%を実現、室内環境は大幅に変わり ます。
(3)その上で、軽量の太陽光発電パネル設置で固定費も大幅削減可しかも、遮熱 鋼板ラップ工法の上に太陽光パネルを取りつける事により通気層が増え、今 度は太陽光の日蔭効果が働きます。
≪室内に伝達される熱の比較≫