折板屋根が熱膨張する事により起こる屋根の音鳴りは、気温が上昇するにつれて増
加、中々良い解決方法が見いだせていません。屋根の温度を低下させるすべがない
からです。
そこで提案するのが、遮熱鋼板ラップ工法です。
一般的に、鋼板の室内側に遮熱材を直貼り或いは天井付近に施工すると、屋根の温
度は上昇、省エネには効果的ですが音鳴りには逆効果です。
遮熱鋼板ラップ工法は、鋼板の室内側に遮熱材を直貼り、遮熱材の低放射性能を利
用していますが、大きく違う事は遮熱材の放射側を通気している事です。通気する事に
よって、絶対温度の4乗に比例して増加する放射熱を最小限にしています。
この通気は、もう一つ熱伝導の良い遮熱材に接触する事により、伝導熱をも対流熱の形態で排出する事になります。その結果、屋根の温度が低下します。
即ち、既存の屋根は20~30℃低下するだけでなく、新規の屋根の温度も10~15℃程度低下するので屋根の音鳴りは減少します。
*新規屋根温度::10~15℃低下
*既存屋根温度::20~30℃低下