‟遮熱シートは結露し易い″は間違い!結露防止材として沢山使っています!


 室温23℃の環境の中で遠赤外線ヒーターにより、厚さ0.2ミリメートルの遮熱シートと50ミリメートルのグラスウール断熱材に輻射熱を照射しました。下記は、その状況をサーモグラフィーで撮影したものです。


遮熱シートは、殆ど熱を持たず20分経っても27.3℃と室温より約4℃程度上昇したに過ぎません。ところが、グラスウール断熱材は106.9℃と約84℃も素材の温度が上昇しているのが解ります。更に、30分立っても同様の状況が維持されました。

遮熱シートとグラスウール断熱材に輻射熱を照射

 高温の物に低温の物が接触すると、接触部の空気に含まれる湿度が過飽和状態となり結露が発生し易くなります。例えば冬、室内の熱が壁面内の断熱材に吸収され、屋外に近い低温の外壁部分で結露が発生する事が多くあります。

 即ち、断熱材等熱を吸収し易い素材の方が結露し易い条件を持っていると言う事です。

一方、遮熱シートはアルミ製等金属製が殆どですが、遮熱シートに輻射熱を与えても高温になりにくい事が解ります。高温にならないという事は、遮熱シートはそもそも結露しにくい性能を持っていると言う事になります。

 遮熱シートは金属だから結露し易いは間違いで、建物は勿論食品関係等多くの設備に‟結露防止材“として使用しています。

 

 

2018年4月19日 更新


2018年04月19日