工場内作業でも、メットクーリング、ハットクーリングが有効
真夏になると一気に増えるのが熱中症、屋外だけじゃなく室内でも多くの方が熱中症にかかり、室内は非常に危険な状況になります。
下の図を例に説明します。屋外作業者が受けている輻射熱の量を100%とします。建物は、屋根材で概ね10%程度の輻射熱が反射、残り90%が室内に侵入します。その熱の93%が輻射熱といわれていますので、室内の作業者に向けて照射される輻射熱の量は84%となります。
実際には、屋根付近に頭がある訳ではありませんし、輻射熱は距離の2乗に反比例して減衰されますので数値は変わりますが、危険性は大きい事が推測できるのではと思います。
.【屋根からの輻射熱】
では、熱中症はどうして起こるかですが、暑さの要因を以下のように分けて考えると
暑さの要因=気温(室温)+輻射熱の量
ここで、気温や室温は空気の温度のことですが、
温度が上昇すればヘルメットや帽子の中の温度も上昇し暑くなりますが、何方かと言うとこの様な伝導熱はそれほど大きな熱量を持っていません。
本当に暑くなる要因は輻射熱が大きいのです。
輻射熱は電磁波の移動により発生、物に当たると熱を発生させます。
建物の屋根が、真夏80℃と高温にもなるのもこの為です。その電磁波が頭部に照射されれば、どの様になるか想像がつくと思います。
ここで重要なのはこの輻射熱をカットする事ですが、
その為には遮熱材の様な高反射率の素材が効果的です。
温熱試験では、
ヘルメットの帽体温度が60℃の時、遮熱未施工品は53℃なのに対し、遮熱品は28℃、その差は25℃にもなりました。室温は23℃でした。
実際の現場では、
気温は30℃~35℃場合によっては40℃近くになると思われますが、これに更に輻射熱が加わると大変な熱を受ける事が解ると思います。
メットクーリングやハットクーリングはこの気温は阻止できませんが、
最大の熱源である輻射熱なら98%をカットする事ができます。
熱中症対策には、
反射率が高い遮熱材で輻射熱を阻止する事が効果的です。
体温調節を指示する脳を守る事が熱中症対策には極めて重要かと思います。
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