遮熱鋼板ラップ工法は、当初スレート建物を基本として考えてきましたが、お客様の要望も大きく折板屋根や外壁等の建物を前倒しで開発を進めています。
今回は、栃木県や足利大学の協力を頂き、熱のシミュレーションをして頂いております。
遮熱鋼板ラップ工法は、既存の外装材の外側(屋根及び壁の前面)に遮熱材を貼った鋼板を施工し、その放射側(室内側)を通気するのが基本です。
今回は、精密機械工場の折板屋根施工を想定、何と屋根のみで夏場30%、冬場30%、何と年間合計60%の削減が出来る事の試算が出ました。
遮熱鋼板は二重屋根構造ですから、当然重量も重くなり耐震補強の必要性も出てきますが、省エネ60%、しかも屋根耐久性30年ではそれらの工事費も全く気にならなくなると思います。
更に、今後のエネルギーの高騰、更には地球温暖化の可能性を鑑みれば、最重要の工法になると考えています。
【スレート建物の例】
遮熱鋼板ラップ工法のメリットを考えると、
これ迄の考え方と全く異なる事も見えてきます。
①屋根、壁等外装材の耐久性の30年向上
②省ネルギーは何と30~60%
イ)一般の夏型の工場(暖房は余り気にしない)::30%可能
ロ)恒温室、低温倉庫がある建物::60%可能
ハ)寒冷地の建物::60%可能
③こんな建物も効果的
イ)室内に乾燥炉等熱の有る設備があり遮熱が難しかった建物が 逆転、室内 が涼しくする事が可能
ロ)スーパー等結露が激しい建物
④当然ですが、熱中症対策
⑤30年メンテンス不要(塗装工事、雨漏り工事・・・)