文部科学大臣賞 受賞 生産性向上と省エネ対応 農業用遮熱ハウス

文部科学大臣賞 受賞
生産性向上と省エネ対応 農業用遮熱ハウス

 

 


 農産物の生産性向上や省エネルギーを目的に、農業用ハウスの外側に遮熱材を施工する全く新しい工法を開発しました。
これは、農業用ハウス骨材の外側全面に屋外用遮熱材を施工するものです。

 ハウスの昇温に最も影響する太陽からの輻射熱を、ハウスの屋外側に施工された遮熱材で88%以上をカットして熱の侵入を阻止します。従って、ハウス内の温度を大幅に低下させる事が可能す。又、遮熱材は、反射率が高い故に太陽の反射光が人間の目を傷める事になりこれ迄屋外では使用する事が出来ませんでした。この遮熱材は表面が輻射熱の乱反射構造になっているのでこの様な問題を引き起こす事はありません。

光合成が必要な農業用ハウスの場合は、遮熱材を一定の幅に加工し、取り付ける部分(遮熱施工部分)と取り付けない部分(遮熱未施工部分)を交互に設けます。これによって、室内側の植物には日蔭と日向が交互に来るので植物の必要量の日射が得られ、しかも過乾燥をも防止できます。植物は、過度の日射が連続する事により萎れが生じますが、この間隔を変える事により世界中どこに於いてもどんな植物でも過乾燥を防止する事が出来ます。

 

              かまぼこ型キノコハウス(リフォーム)

 

 

 


               屋根型5連棟キノコハウス(新築)

 

 




【メリット】
①農業用ハウス全体を反射率88%の遮熱材で覆う事により、省エネルギー効果は30~50%削減可能です。

②輻射熱、伝導熱、対流の3つの熱移動形態で最も異なる点は、熱の移動速度です。輻射熱は、毎秒30万キロメーター即ち光速で移動するので、室内の温度を均一化するのが特徴です。その結果、植物が室内のどの場所でも同様の環境となり、品質が安定します。キノコハウスでは、生産性が25%上昇したところもあります。

③世界中どこでも、どの様な品種でも、必要な日射量がえられる一方、過度の日射を阻止する事が出来ます。即ち、どんな所でも萎れや生育不足等の問題を克服できる可能性が高いのです。

④最近、キノコ栽培の企業様の需要が急拡大、大型の農業用ハウスがどんどん増えているのも本発明の効果です。



2021年10月08日